パン屋で納豆はNGなんです。。

大阪豊中市・天満橋のパン屋さん、パトリエフクモリの福盛尊子です。

突然ですが、皆さん納豆は好きですか?

私はめちゃくちゃ好きです♡ 毎朝でも頂きたい程…

パン屋さんで納豆を使ったパンがないのはなぜでしょうか。

そもそも合わないのもありますが… 

実はパン屋工場内で納豆を扱う事は厳禁なんです。

パン屋で納豆を使えないのはなぜ?

納豆菌の圧倒的な強さが原因です。

納豆菌は熱湯消毒をしても死にません。


衣服に納豆の糸が少しでもついているだけで、

納豆菌は繁殖すると言われています。

パン屋にはたくさんの酵母菌が住んでいます。

パン屋さんは開業当初生地の膨らみやいつもと違うパンが焼きあがる事が

まれにあります。

それは真新しい部屋には何の菌もいないいわゆるキレイな

空間だからです。

年が経つにつれてパン酵母が壁に住み着き、パン生地を安定させてくれること


があります。

つまり老舗のパン屋程安定したパンができるという事も

あながち間違いではありません。

なので、工場を安易に改装したり、壁紙を変えるなんてことは滅多にしません。

変えるのは売り場だけです。

パン工房で納豆菌を持ち込むと酵母がダメになります。

パンに納豆菌が混ざってしまい、パンの中で繁殖した後焼成後パンを切ると
糸を引いてしまう、そんな状態になります。
また発酵の邪魔をするため、うまく膨らまない事もあります。

100℃で死なない納豆菌ですから、パンを焼いたパン内部の温度
実は100℃満たない温度つまり納豆には最適な温度になってしまうという事です。

パン屋によっては、職人が納豆を食べてくる事を禁止するお店もあるくらいです。

パン屋だけではありません!!

酒蔵では絶対に納豆禁止です。

酵母を使うのはパン屋だけではありません。酒蔵、ワイン工場、醤油工場等
酵母という菌を扱う製造場所はたくさんあります。

その中でも日本でも大昔から作られてきた酒蔵。

この中では管理が徹底されています。

米麹は納豆菌が大敵です、麹に納豆菌が繁殖するとすべり菌と呼ばれる

ヌルヌルした納豆のような麹になってしまい、良いお酒が作れなくなります。

萩野酒造株式会社様HPより

見学する際は納豆を食べていかない事が賢明です!!

パン屋さんで納豆を食べたからといって全滅する事はまずありません。

影響はする事があっても、醤油や酒造ほどではないかもしれません。

特に何百年も菌を大切にしている所へ行く際は注意事項をしっかり

聞いてから見学に行くようにしましょう♪

パンを買いに来る時は納豆食べても大丈夫ですよ♡

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